カリ城の元ネタで宮崎駿監督に影響を与えた「やぶにらみの暴君」(1952年版)がネットに上がってる 

若き日の宮崎駿さんや高畑勲さんが、影響を受け、カリオストロにもその影響が見られるというフランスのアニメ映画「やぶにらみの暴君」がネットに上がっています。監督のポール・グリモーの手によって封印された、伝説の1952年に公開された方のバージョンです。

やぶにらみの暴君 ‐ ニコニコ動画(原宿)



この映画は御存知のとおり、現在では『王と鳥』という名前で流通しています。ただ、これは後に作り直された1980年公開のもので、オリジナルは1952年に公開の「やぶにらみの暴君」という映画でした。『やぶにらみの暴君』は当時、制作が難航していたと言われていて、製作開始から4年たっても完成しなかったことにブチ切れたプロディーサーのアンドレ・サリュは、監督だったポール・グリモーを首にして、とりあえず辻褄が合うようにラストを作り公開したのです。今回、動画が上がってるのはこのヴァージョンのもの。


後に、監督だったポール・グリモーが、「俺の映画を変な結末にしやがって、なめんなよ。」と民事裁判を起こし勝訴したことによってラストと、本編部分の一部を作り直します。こちらが1980年公開の「王と鳥」。結末が『やぶにらみの暴君』から大きく改変されているので、当時、日本で『やぶにらみの暴君」を見た人には「何この、これじゃない感・・・」と非常に評判が悪いのです。ところが、監督のポール・グリモーは、すでに『やぶにらみの暴君』のフィルムとビデオを回収し封印してしまったので、『やぶにらみの暴君』は、現在では海賊版でしか見ることができない状態になっているのです。


ちなみに、ちゃんとした説明はこっち読んでね。
「やぶにらみの暴君」から「王と鳥」へ - 映画『王と鳥』公式サイト
王と鳥 - Wikipedia


そこで、今回の動画です。なんでもYoutubeで上げた方のコメントによると既にアメリカでパブリックドメインになっている動画に自ら字幕をつけてアップしたとのこと。『やぶにらみの暴君』は公開後50年を超えているので著作権は失効しているようです。アメリカからの映像なので、オリジナルのフランス語じゃなく英語吹き替えに日本語字幕が付けられています。元々、YouTubeにあげられたものなのですが、ニコ動だと1つの動画になって転載されているので、ニコ動のほうが見やすいです。

こちらがYoutubeにアップされた方のコメント。

ジブリの宮崎駿が影響を受けたという、1952年のフランス映画。「カリオストロの城」の元ネタとも言えるでしょう。この動画はアメリカでパブリックドメインになっている­英語吹き替え版に、自作の日本語字幕を付けた物です。1980年のリメイク版、「王と鳥」と見比べてみると面白いでしょう。




(関連)
YouTubeにアップされた方のブログ。
モノクロームライト 「やぶにらみの暴君」、カリオストロの城の元ネタ?


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