『あの花』を見ると藤子不二雄ファンが思い出す短編作「山寺グラフィティ」 - まんが
12
2011

『あの花』を見ると藤子不二雄ファンが思い出す短編作「山寺グラフィティ」

CATEGORYまんが
このエントリーをはてなブックマークに追加
少し前に、漫画ファンの方々のツイッターなどで、ちらっと話題になってたりしていた作品を。
まずは、こちらのpixivのイラストを見ていただきたい。

「あの花グラフィティ」/上山道郎さんのイラスト [pixiv]

藤子キャラ風に描かれた、めんま、あなる、じんたんの3人。
作者の上山道郎さんはイラストのコメントにこんな説明を。

私がそうであるように「あの花」を見た人の大部分は、
藤子SF短編「山寺グラフィティ」を思い出しているはず…と言ったら言い過ぎでしょうか(言い過ぎです)


元ネタは、昭和54年サンデーに掲載された藤子F不二雄の短編作「山寺グラフィティ」


舞台は主人公、加藤広康の故郷である山形県の山寺。東京でイラストレーターとなった加藤が、仲の良かった幼馴染の木地かおると昔からよく登った山寺を訪れるとことから話は始まる。

加藤が高校生の頃、かおると山寺へ登ったときに事件が起こる。
山で見当たらなくなったかおるを探しに行くと、崖から声が聞こえる。
崖から落ちてしまい助けを求める、かおるの声であった。
加藤は、果敢に救助に向かうが、あえなく崖に落ちてしまい2人で遭難してしまう。

凍えそうな夜をなんとか乗り越え、翌日、二人は救助された。
しかし、その後、かおるは帰らぬ人となってしまうのであった。


時は過ぎ、加藤は上京して、イラストレーターとして生計を立てて生活をしていた。
ある日、道を歩いていると、かおるにそっくりな女性とすれ違う。かおると見間違うほどに似ている彼女は、驚くことに、かおるが生前、進学を希望していた学校の制服を来ていてのであった。


加藤は知り合いのツテを伝って彼女のことを調べてもらうが、手掛かりは掴めなかった。そんなある日、再び、加藤は、かおるにそっくりな彼女と出会う。


かおるについて彼女にいろいろ問いかけてみるが、彼女は一向に口を開かず、ただニコニコしているだけであった。その後、彼女は毎日、加藤のアパートに現われるようになり、決まって夕方には帰っていった。一切、口をきかずニコニコしているだけの彼女を加藤は気味悪がったが、徐々に彼女がアパートに来るのを心待ちにするようになっていき、幸せな日々が始まった。

そんなある日、イラストレーター仲間の一人、安子がアパートに現れる。加藤に好意を持っていた安子は、最近様子のおかしい加藤に対して問い詰める。



ここで、かおるに似た彼女が取り乱し修羅場となるのが冒頭のpixivのシーン。




ここまで行くのに説明、長っ!
この後、彼女は何者か、なぜ加藤にだけ彼女が見えて、なぜ加藤の前だけに現れたのか、そして彼女のその後が明らかになるオチが待っております。

続きは本屋さんで。
文庫版『藤子・F・不二雄少年SF短編集 2巻』に収録されております。
最後まで読むと、なんとも言えない切なさのこみ上げる、さすが藤子先生という作品です。


あっ、ゆきあつさんのような特殊な方は、この作品には、おられません。
ゆきあつファンの方だけには残念な情報です。


<amazon>
藤子・F・不二雄少年SF短編集 (2) (小学館コロコロ文庫)藤子・F・不二雄少年SF短編集 (2) (小学館コロコロ文庫)
(1996/04)
藤子・F・不二雄

商品詳細を見る



0 Comments

Leave a comment